














都市の胎内 / The Womb of the City Installation Art 都心における空間性を再考するためのコンセプトルーム
CONCEPT
都市は常に変化し、全てを受け入れ、全てを取り込んでいく。
その都市の中で、個人はどのように存在しうるのだろうか。
都市は、動的な存在である。国際都市「東京」の都市空間は、
絶えず変化を繰り返しながら、増殖と拡張を続けている。
そこで暮らす都市住民の日常は、断片化された非連続的な経験の連続だ。
本作品は、現代都市における人間の経験の蓄積と、精神的な避難所の探求である。
都市の喧騒の中心に位置する非連続な静寂の空間を通じて、都市環境の矛盾や多面性を探求すると同時に、都市環境の再構築や調和の可能性を示唆するものである。
正面に位置する障子は、身体を通過したかのような強い暖色を放っている。そして、都市環境の変化に応じて、その明るさと色を変化させていく。
浮かぶ金属板は、不安定で無機質な都市のあり方を象徴し、そこに座る観客の意識を対話と内省へと導き、都市生活の連続性と矛盾、そして調和を体験させる。
インスタレーションの根底には、都市の喧騒と静寂の対比が存在する。この対比は、都市生活者が日常生活の中で経験する緊張感や矛盾を示すものである。
本インスタレーションは、約1,400万人が暮らす「東京」という国際都市の、静寂の断片である。
Location
ザ・パークハビオ渋谷クロス
153-0042 東京都目黒区青葉台3丁目1−1
【コンセプトルーム「The Womb of the City / 都市の胎内」|見学方法】
期間:2023 年4 月18 日~2023 年6 月末日
※現在は見学期間を終了いたしました。
予約方法
ザ・パークハビオ 渋谷クロスの内見予約の際にコンセプトルームの見学予約をして
下さい。通常のお部屋とコンセプトルームをご案内します。
物件HP :https://www.mecsumai.com/tphb-shibuya-cross/
MESSEGE
この度、三菱地所レジデンスさんと一緒に都市における住空間のあり方を再考するためのコンセプトルームをザ・パークハビオの一室に作らせていただきました。
東京の真ん中にある、非常に都会的なマンションの一室です。
渋谷は神泉町の交差点、レクサスのショールームの真上という、都市の喧騒の中にある、荘厳で静謐な空間です。空間の肌触りと時間の流れを意識しながらつくった作品ですので、
できれば「一人で」ご来場いただき、実際に座って空間を体感していただけたらと思います。都市とは何か、自分たちは都市とどう向き合っているのか。
そんなことに思いを馳せていただければ幸いです。山﨑晴太郎 / SEITARO YAMAZAKI
ARTIST PROFILE
SEITARO YAMAZAKI / 山崎晴太郎
立教大学卒。京都芸術大学大学院芸術修士。2008 年にセイタロウデザインを設立。企業のデザインブランディングを中心に、グラフィック・WEB・空間・プロダクトと多様なチャネルのアートディレクション・デザインを手がける。各種団体主催のデザイン賞審査委員や省庁の有識者会議検討委員を歴任。デザイン・水墨画・いけばななどの経験を生かし、2018年よりコンセプチュアルアーティストとしての活動を開始。中近世の日本で発達した極度に抑制的で簡略化された具象表現を追求し、現代の産業文明が切り刻んだ世界と世界の境界にある儚い美を掬い上げている。国外を中心に作品を発表、5月27日より個展「Time spilled over」をBlue Line Arts (California)にて開催。
ART INSTALLATION
Artist: Seitaro Yamazaki / Project Management + Direction: Satoshi Miyakawa / Coordinate: Megumu Sato Agency: ADEX