葉肉さぶろく|合同会社subloc SHOP&RESTAURANT ヘルシーでクリーンな子育て世代のためのあたらしい焼肉店

「葉肉さぶろく」は合同会社sublocが手がける石川県白山市に新規開業した焼肉店です。

該当物件は飲食店などがあまり無い住宅地に立地しており、繁華街で考えるようなサイン計画や安価な商品を提供するのではなく、ヘルシーでクリーンな子育て世代が来店しやすい店舗デザインを計画することとしました。

マテリアルコードを統一することで全体にまとまりのある内外装デザインを施し、女性や小さい子供も安全に過ごせる空間をデザインコンセプトとして設定しました。

一見して焼肉店舗とは印象付けない、品のある外観を計画。既存の木造の歪な柱の見えがかりに櫓を組み席間の間仕切りとして利用することで内部に統一感のある空間を演出しています。従来の焼肉店舗には無い爽やかな空間は、普段積極的に焼肉店を利用しない顧客の興味や来店を促す効果を担っています。

サインも必要最低限とすることで歩行者及び車で移動する方々に印象的なファサードを通して興味を引き、集客につながっています。

さぶろくという店舗名を伺った際に、建築用語とのシンパシーを感じ、基本板材料は3*6(さぶろく)材を利用することにしました。外部は他の焼肉店との差別化を図る為にルーバーを採用し、60%程度内部の光を外部に抜けるように計画。昼と夜で印象の変わるファサードを計画することで歩行者・車の方々に見てもらえる外観となるよう工夫をしています。

内部も既存の柱型の存在を消すために同材にて櫓を組むことで構造に必要な柱も意匠として取り込むことができました。各席には提灯を配置し、余分なサインは設けず抜け感のある空間となっています。

同店舗は、「立地や環境を踏まえたうえで、デザインされている点」「住宅街に現れても全く違和感のない焼肉店。まさに街との調和の取れたファサード、内装が、その空間で過ごす質の高さを表しているようだ。焼肉店の可能性を感じる1店」と評価していただき、「第3回 居酒屋・焼肉デザインアワード」焼肉店舗デザイン部門で優秀賞を受賞しました。

FURNITURE DESIGN
INTERIOR DESIGN

Credit

Interior Designer : Satoshi Miyakawa / Construction:akasaka/ Furniture: Room Roots llc./ Photo : Naofumi Miyajima/