「ハザードマップ」に親しみを持ってもらう挑戦

コピーライター 松本 慎平

近年、豪雨による大規模な水害が毎年のように発生しています。国土交通省は、住んでいる地域でどんな水害が起こりうるのか、日頃から「ハザードマップ」をチェックすることを呼びかけています。

セイタロウデザインは、国土交通省からの依頼で若年層に対する「ハザードマップ」の認知度アップを目的としたムービーやポスターなどのグラフィックを制作しました。

タイトルは「気をつけ妖怪図鑑」。「床上浸水」や「河川の氾濫」などの水害を妖怪としてキャラクター化するコンセプトのクリエイティブを展開しました。ムービーでは、怪談話をする小学生や大学生たちがハザードマップを見ると、「気をつけ妖怪〜♪」のテーマソングにのって妖怪たちが次々に現れます。

「気をつけ妖怪図鑑」を制作したのは、セイタロウデザインとして初めての「コピーライター」募集で入社した松本慎平氏。「国の案件」とは思えないキャッチーな妖怪たちはどうやって生まれたのか話を聞きました。

(構成:都田ミツコ/編集:吉田恵理/取材・編集:くいしん

コピーライター
松本 慎平
84年生まれ。大阪府出身。早稲田大学卒。印刷会社、出版社を経て、広告制作会社でコピーライターとして新聞、雑誌、交通メディアなどのグラフィック広告やSPツールを中心に、テレビCM、Webサイトの制作などに携わる。2020年より株式会社セイタロウデザインに入社。課題抽出からアウトプットまでのロジック構築に基づく、ワークするプランニング・コピーライティングを手がける。受賞歴は、SBSラジオCMコンテスト協賛社賞、フジサンケイ広告大賞 特別賞など。

堅い内容に興味を持ってもらう「コンテンツ」の価値

──「水害ハザードマップ」を訴求する「気をつけ妖怪図鑑」はなぜ生まれたのでしょうか?

国土交通省から河川情報センターの方を通してご依頼いただきました。水害ハザードマップの認知と理解の促進をはかるための動画コンテンツを作りたいというお話でした。以前セイタロウデザインで、​​国土交通省の公式YouTubeチャンネルで配信されている「水防団」の認知促進ムービーを作った際と、題材は違えど同じ課題をいただいた形です。ムービーは「小学生篇」と「大学生篇」の2パターンを制作。小学生篇は「紙のハザードマップ」、大学生篇は「WEBのハザードマップ」を訴求する内容になっています。

 

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