the square hotel | ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ PRODUCE 街のランドマークになることを目指し、
街に開かれた一階を持つホテルブランドのデザイン。

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社は、ロワジールホテルやチサンホテル等、全国で特徴の異なる複数のホテルブランドを運営しています。私たちは、2015年6月よりソラーレ ホテルズ アンド リゾーツのホテルブランディングをお手伝いするにあたり、新ホテルの企画・コンセプト開発から、ホテルの内装・設計、料飲のメニューも含めたサービスの企画・開発、ロゴ・ユニフォーム・アメニティ・WEBサイト・広告等の制作物の企画・アートディレクションやデザインを全面的にお手伝いしています。

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツとのホテルブランディングプロジェクトは、既存のホテルブランドの整理から始まり、新規ホテルの出店計画を踏まえて新しいホテルブランドを生み出すにあたり、「旅行とは何か?」「ホテルの概念とは何か?」という原点に立ち返り、既存のホテルの枠組みに囚われない、新しい宿泊体験を提供できることを目指しています。その土地とホテルの関係性、宿泊客とホテルの関係性を見つめ直し、客室や共用部のあり方から、ホテル内の動線、アメニティや部屋着のひとつひとつに至るまで議論を重ね、複数のホテルブランドの開発を進めています。

2018年にオープンした「the square hotel」の開発テーマは、「City stay , Deep experience」。ショートステイが基本である都市観光でも、街の魅力を味わいつくし、旅をしている満足感や充実感をお客様に感じていただくためには何が必要かを考え、空間意匠やサービス設計へと落とし込んでいます。

銀座と金沢に2店舗を構える「the square hotel」ブランドでは、同一のホテルブランドとして意匠デザインなどに共通性を持たせながらも、それぞれの土地にあったマテリアルを取り入れることで、街の空気感をホテルの中へと引き込み、24時間、旅のテンションを途切れさせないホテルとなっています。

[the square hotel ブランドサイト]
https://www.the-squarehotel.com/

01コンセプト・ホテル名・VIの設計
“人”や“もの”や“情報”が行き交い、つながる、世界各国の「スクエア(広場)」のように、都市の中で重要な役割を果たすホテルでありたいという想いから、「the square hotel」という名前はつけられました。ホテル自体がハブとなり、銀座や金沢といった街の新たな魅力や、そこで暮らす人々との出会いをつないでいくことで、特別な旅の体験を演出していきます。
ホテルのロゴは、クラシックなイメージのフォントを使用しながらも、モダンなトーンのデザインに。ひとつのロゴの中で、伝統と新しさを遊び心を持って融合させることにより、街の歴史を大切にしながらも、ホテルを起点にあらたな文化を創出していくという「the square hotel」らしさを表現しています。
また、同一のホテルブランドながら、銀座と金沢それぞれで異なるホテルロゴを用意。ホテルが建つ土地の特性にあわせてローカライズされる「the square hotel」の在り方を、ロゴデザインを通して伝えています。

02ホテル内装デザイン
都市型ホテルとして洗練された空間でありながら、その土地ならではの雰囲気をホテルの中でも感じられること。このテーマを実現するために、「the square hotel」では、“木”“タイル”“鋳物”“コンクリート”という4つのブランド共通マテリアルに、銀座であれば“煉瓦”、金沢であれば“金箔”といったように、それぞれの土地を象徴する1つのマテリアを組み合わせて空間をデザインしています。
ホテルの顔となる一階部分には、地域に開かれた飲食店を設置。銀座には仕事帰りに入れるカジュアルなBar、金沢には観光の途中で立ち寄れるカフェダイニングと、街に求められる機能を用意することで、地元の人々と同じ空間と時間を共有する体験を宿泊者に提供します。
一方、クローズドな空間である客室には、それぞれの街をイメージしたカラーリングを大胆に配色。非日常的な空間を演出することによって、旅をしているという高揚感を、部屋の中でも感じてもらえることを意識しています。

03広告のデザイン
スクエア型のモチーフに、ホテルと街、それぞれのイメージカットを配置。単にホテルの設備を見せるのではなく、街との関わり合いを感じさせることで、デザインからもコンセプトを訴求しています。また、ポスターに使用しているスクエア型のモチーフを、実際のホテルのルームナンバーデザインにも使用。グラフィックから空間装飾まで、クリエイティブに一貫性を持たせています。

 

ART DIRECTION
CONCEPT MAKING
CREATIVE DIRECTION
INTERIOR DESIGN
SIGN DESIGN

Credit

Creative Director + Art Director: Seitaro Yamazaki/ Producer: Asuka Kobayashi/ Copy Writer: Tsuyoshi Harada/ Designer: Seita Kobayashi/ Interior Design: Satoshi Miyakawa/